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スウェーデン、事実上ユーロ圏内 |
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2002.03.15 |
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今年の1月よりユーロ圏12カ国で唯一の法定通貨となったユーロ。スウェーデンは今回の加盟を見送ったが、実際には、スウェーデン企業にとって日常の取引に欠かせないものになっている。スウェーデンの週刊ビジネス誌、Affärsvärldenの編集長に聞く。 |
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ドルに次いで世界で2番目の流通量をもつ、ユーロ。スウェーデンは、イギリス、デンマークと共に、今回のユーロ導入を見送ったが、国内外の企業との取引を通じて、ユーロはスウェーデンの企業の中に確実に浸透している。またユーロの利便性に、1日も早いEMU(European
Monetary Union)加盟を希望するスウェーデン人は多くなってきている。
Affärsvärlden編集長のOlle
Rossander氏は、「フィンランドとの国境の街、ハパランダでは、市民は普段の生活でユーロを既に使っており、とても満足している。私の推測では、スウェーデン国民のおよそ60〜70%がユーロの使用を待ちかねている」と話す。
ヨーラン・パーション、スウェーデン首相も、増加傾向にあるユーロ賛成派のひとりで、今年9月の総選挙の後、すぐにでも国民投票を実施する構えだ。しかし、賛成が過半数以上をとったとしても、クローネがその役目を終えるのに、数年はかかりそうだ。正式なユーロ導入にあたり、政治家や法律家などの間では依然として憲法改正の是非が問われているためだ。憲法の改正には、国会の承認を必要とし、今度の総選挙は4年後の2006年。スウェーデン人が、隣国のフィンランドをはじめ、約3億人のヨーロッパ人が使用している、この欧州単一通貨を国内で使うのに、2006年まで待つことになる。しかし、憲法の解釈によっては、2004年までにユーロ紙幣がスウェーデン人の財布の中に登場する可能性もある。
ユーロ支持派が増えている理由として、導入2カ月まえからユーロ圏12カ国で進められた、現金切り替え作戦がスムースに行われたことにあるだろう。日が経つにつれ、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギーなどで、新紙幣への切り替えが進んでいる。予想されていた大きな混乱はほぼ見られなかった。

ユーロの交渉が開始された当初、スウェーデンの経済はその基準値を満たしていなかった。スウェーデンの経済が好転し他のEMU加盟国に追い付いた今では、加盟していないデメリットのほうが高くなってきた。
ヨーロッパ大陸を頻繁に旅行する者にとって、この単一通貨のメリットは明らかである。他方、自国を頻繁に出ない者にとっても、インターネットで買物をする人口が増えた現在では、インターネットで国による物価の違いを比較し、より安い商品を購入することが容易だ。
「単一通貨というのは、とても実用的だ。実際、ヨーロッパやアメリカからの旅行者は、ユーロ導入に恩恵を感じている。いまだユーロに反対している人を賛同させるためには、この夏が勝負だと考えている」とRossander氏は語る。
スウェーデン企業は、その規模の大小に関わらず、ユーロによる取引を2002年以前からすでに始めていた。それゆえ、スウェーデンのビジネスマンにとって、2002年新年の導入は、なんら心配の種とはならなかった。このことは、日本におけるスウェーデン企業にも言えよう。また今日のビジネスで『現金』が使われることはほぼない。そのため新紙幣と硬貨への切り替えは、予想されていたほど、大きな影響を持たなかったようだ。
紙幣の写真:欧州中央銀行提供

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