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ボッシュ、スウェーデンの冬季テストセンターを拡張 2120万USドル(約26億円)を投資 |
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注目のテレマティクス
近年脚光を浴びている、テレマティクスは、カ−ナビ、計数処理、ワイヤレス・データの各機能を組み合わせたテクノロジ−です。最近イェーテボリには、テレマティクス・バレ−(Telematics
Valley)という共同機関が設立されました。この機関は、地域間のネットワーク拡充とノウハウの蓄積を促進し、スウェーデン西部をテレマティクス専門地域にすることに貢献しています。イェーテボリにテレマティクス・エレクセレンス・センタ−を設立した企業に、フォ−ド、ヒューレット・パッカ−ドが挙げられます。
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Bosch Group
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Telematics Valley |
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2002.12.16 |
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スウェーデンの自動車産業には、長い伝統があります。代表的な企業に、ボルボ・カ−ズ、サ−ブ、大型トラック・バスの大手、ボルボ・トラック、スカニアなどが名前を連ねています。これは自動車部品サプライヤ−にも大きな機会を生み出す土壌となっています。今号では自動車機器メーカーの大手、ボッシュの投資事例を紹介します。 |
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ボッシュ・グループ(Bosch)は、ドイツのシュツットガルトに本社を置く総合電気電子機器メーカーです。なかでも自動車機器テクノロジーは、グループの全売上高の約70%を占める主要事業です。ボッシュグル−プの収益は2001年で336億USドル(約4兆2000億円)、2002年の初めには、世界全体の従業員数は約22万人と事業活動を拡大しています。
「スウェーデンは、自動車デザイン、リサーチ、安全テスト、開発、製造、どの分野においても最適です。そしてスカンジナビアで最も大きな市場です。だから私達はスウェーデンを選びました」
ボッシュ・スウェーデン社、Stefan Seiberth, Managing Director |
研究開発
ボッシュグループは、1万8500人の研究者や技術開発者をかかえています。2001年には23億ドル(約2896億円)を研究開発費にあてており、その約80%は実に自動車機器テクノロジ−に使われています。ボッシュの拡張は、自動車産業にも影響を及ぼすと言われています。ABSが市場にでた1978年以来、ボッシュは、8000万台のABSを販売しています。
スウェ−デンのボッシュ
スウェーデン国内では、約940人の従業員をかかえ、その多くはストックホルム近郊の製造とサービスセンターです。他の北欧諸国では、デンマークに290人、フィンランドに220人、ノルウェーに220人の従業員が働いています。2001年のスウェーデン国内の売上は5億9300万USドル(約752億円)で、北欧諸国では最も高い数字となっており、またヨーロッパマーケットでもボッシュにとって6番目に大きな市場です。「スウェーデンはボッシュにとって最適な場所です。これはOEM(相手先ブランドによる生産)供給先であるサ−ブ、スカニア、ボルボ・カ−ズ、ボルボ・トラックなどの大手自動車メーカーがスウェーデンにあるからです」とボッシュの広報担当官Katrin
Ohlander氏はスウェーデンの魅力を語ってくれました。
ボッシュの新しい冬季テストセンター
ボッシュは、1974年からスウェーデン北部の Arjeplog (アリエプローグ)で、自動車部品の冬季テストを行ってきました。今回のセンター拡張にかかる費用は、2120万USドル(約26億円)、加えてスウェーデン事業開発庁であるNutekも420万USドル(約5億3700万円)を出資することになっています。また、同氏はArjeplogの拡張について次のように話しています。「このArjeplogには、長年に渡って信頼関係を築いてきた地域の自動車関係者や企業が存在する、というのが大きな理由のひとつです」。新しいハイテクセンターは、Arjeplogの北西10Kmに位置し、2003/04年の冬季テストシーズンにあわせて完成されます。ここでボッシュのテストドライバー、エンジニア達が、実際の厳寒環境で、ABSなどの安全装置をはじめ、SBC、電気流体式ブレーキ、ESPなどのテストが行えるようになります。420ヘクタールの新しいセンターは、半島に建設される予定で、凍結路面や凍りついたウジャレ(Uddjaure)湖上でのテストも可能になります。
「ボッシュは、1970年代からスウェーデン北部で自動車部品のテストを行ってきました。新しくできる冬季テストセンターは、規模も大きく、私達の高い要求を満たしてくれるでしょう」とボッシュ・シャシ・システム(Bosch
Chassis Systems Division)のJean Dufour副社長は、新センターによせる期待を話してくれました。
スウェーデンの冬季テスト
Arjeplogは、車両や車両周辺機器の冬季テストに適した、世界でも有数の地域です。毎年、6カ月にわたる冬季テストの時期になると、多くの会社が社員をArjeplogへ送り込んできます。その数は600人にのぼります。北極圏からたった約75kmしか南下していないというArjeplogでは、新しい車両デザインを第三者に見られることなく、テストを行うことが可能です。Arjeplogがある、ノルボッテン(Norrbotten)地方は、ラップランドと呼ばれ、スウェーデンの国土の約4分の1にあたります。この地方では、冬季テスト産業以外にも、森林業から電力発電、IT産業、ツーリズム等も盛んです。
(註:日本円は、2002年12月11日現在のレートで換算されています)

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