―スウェーデン企業への投資事例を教えてください。
現在までに投資したスウェーデン企業は、ipUnplugged (アイピーアンプラグド)とColumbitech(コロンビテック)の2社。両社とも、モバイルVPN(仮想私設通信網)システムのソリューションを提供している会社です。ipUnplugged
には2001年9月、2002年4月、9月、2003年6月に、Columbitechには2002年11月に投資しています。
―スウェーデンの投資先企業はどのようにして見つけたのですか?
弊社は2001年3月に、ストックホルムに本拠を置く有力ベンチャーキャピタルで、ワイヤレス関連のベンチャーに強いLedstiernan
AB(レッドシャーナン)と情報交換協定を結びました。前述の2社もLedstiernanからの紹介です。
―ipUnpluggedが提供している技術についてわかりやすく教えてください。
社内外のどこにいてもその企業の社内網にアクセスできるモバイルVPNシステムのソリューションを提供しています。ノートパソコン、PDAなどの端末利用者が意識することなく、無線LANや有線回線、携帯電話の電波などから最も条件のよい接続手段を選んで切り替えてくれるのが特徴です。たとえば、PHSの電波を使って接続しながら移動していて、より高速な無線LANの電波エリアに入ると、無線LAN接続に自動的に切り替わります。セキュリティに関しても、国際的に認知されている「IP
Sec」という暗号技術を使用していますので安全です。
―ipUnpluggedの技術の日本での製品化は?
今年3月、ipUnpluggedのソフトウェアをOEM提供した製品がNECから発売されました。「ワイヤレス・ジャパン」という展示会に出展したところ、数十社から問い合わせがあり、順調なすべり出しだと聞いています。
―今後の展開は?
製品がいいことは確信していますので、マーケットをどう作っていくかが今後の課題です。日本ではまだセキュリティ面に不安を感じているご担当者が多いようですので、欧米ではすでに認知されている「IP
Sec」の安全性を、日本でももっと伝えていかなければならないと思っています。
また、無線LANを設置したビジネス向けのホットスポットの普及や各企業の会議室のホットスポット化などを提案することにより、モバイルVPNの概念を広めることも大事だと考えています。
―スウェーデン企業に投資するメリットは?
スウェーデンは日本に次ぐモバイル先進国。特にワイヤレスの分野では面白い技術を持った企業がたくさんあります。たとえばエリクソンからスピンアウトした人たちが興したベンチャーとか。ですから投資先としては常に注目しています。
また、スウェーデンはユニークな技術はありますが、人口が900万人くらいなのでマーケットは小さい。一方、日本にはモバイル、ワイヤレスの大きなマーケットがあります。そういった意味でも、日本とスウェーデンは補完し合える関係にあると思っています。

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