
伝統的なミッドサマー・ポール
©Swedish Travel & Tourism Council |
スウェーデンでは6月に入ると、新聞の紙面や人々の会話は夏至祭の話題で持ち切りになります。都会で働いている人々の多くが休暇をとって郊外に向かうため、夏至祭の前日の金曜日には、郊外へ向かう車が列をなします。夏至祭の中でも一番のイベントは、広場に「夏至柱」を立てること。この「夏至柱」は、「ミッドサマー・ポール」とも「メイポール」とも呼ばれ、ヨーロッパ大陸の古代からの風習がドイツ移民によってスウェーデンに持ち込まれたといわれています。20メートル以上もある大木に白樺やモミの葉、季節の花々を美しく飾りつけ、その周りで伝統的なゲームや踊りを楽しむのです。スウェーデンの地方の村落では、村ごとに夏至柱を立てる日が異なるため、近所の村の夏至柱を見学に出かけることもひとつの楽しみになっています。

夏至祭の伝統的な料理
「Kall inkokt
lax
(冷製ポーチド・サーモン)」
©Swedish Institute
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また、夏至祭のお楽しみと言えば、お決まりの伝統料理。新じゃがに新鮮なディルを加えて茹でたもの、ニシン等の魚の自家製マリネにサワークリームやレッドオニオン、刻んだチャイブ、冷やしたバターなどを添えたものが食卓に並びます。このほかに、スペアリブやサーモン・グリル、デザートにはアイスクリームや旬のイチゴのホイップクリームがけ。もちろん、大人たちは食事と一緒に冷たいビールやスナップスで、何度も「スコール!」と乾杯するのです。この時期、スウェーデンの大部分は真夜中でも真っ暗にはならないため、人々はダンスや楽しい会話に興じながら夜を明かします。
また、夏至祭には古くから伝わるいくつかの言い伝えや習わしがあります。たとえば、夏至祭の前夜に未婚の女性が7種類(地域によっては9種類)の野花を摘んで枕の下に置いて眠ると、未来の夫となる人に夢の中で逢えるといいます。また、夏至祭前夜には湧き水に含まれる成分の効力が強くなると言い伝えられており、それを飲んだり浴びたりする習わしがあります。

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