幹細胞とは、体内の全ての細胞と臓器を作り出す未分化の細胞です。研究目的が達成されれば、パーキンソン病あるいは糖尿病など多くの疾患を、あるタイプの未分化細胞や組織を移植することにより治療することが可能になります。
増加している研究開発集団
幹細胞に関する研究は、ストックホルムとイエーテボリ地域の研究者達により開始されました。
米国では2001年に肝細胞を使用する研究が認められましたが、既存のセルラインとなっている胚性幹細胞に限定されているので、スウェーデンに脚光が当てられることとなりました。米国NIH(National
Institutes of Health)の調査によると、スウェーデンでは全世界で研究されている幹細胞の3分の1以上の72のセルラインが確立されていると報告されています。スウェーデンでは以前から胚性幹細胞の生産は倫理的に認められると考えられており、公衆の健康に役立つとされてきました。
スウェーデンにおける幹細胞の研究と生産は先端をきっており事業化の段階になっています。セル・セラピューティクス・スカンジナビア社とニューロノヴァ社が、イエーテボリ市のサーレンスカ・アカデミー、ストックホルム市にあるカロリンスカ研究所に関係する研究チームによって設立されています。カロリンスカ研究所のヨナス・フリセン教授の指導の下で、ニューロノヴァ社は成熟幹細胞には他の臓器における各種の細胞を発生させる能力があることを最初に見出しました。この発見は2000年における最も重要なものとしてサイエンス誌により紹介されています。
イエーテボリ市にあるセル・セラピューティクス・スカンジナビア社は幹細胞研究者の大きなグループを有し、研究面での創始者にはピーター・エリクソン、ラーシュ・ハンバーガー及びヘンリック・セム等の諸教授が加わっています。短期・長期の企業活動として4分野の仕事を行っています。CEOのヨハン・ヘルナー氏は「神経学的疾患に対し細胞を使用した治療を行う上で十分な知識を得るまでにはあと数年はかかるでしょう」と述べています。現在、この会社では、幹細胞と後代細胞の生産、培地の開発と毒性試験から利益を得ています。ヘルナー社長は、「イエーテボリ、ストックホルムとルンドの地域には多くの幹細胞研究開発企業があります。スウェーデンにおいてバイオ研究−倫理に関する風土が現在のような良い状態のままで続き、政策環境が今後も幹細胞研究を支援するならば、さらに多くの関連企業が生まれるでしょう」と述べています。
幹細胞関連研究をスウェーデンで行う利点
- スウェーデンの持っている卓越した研究機能は、幹細胞による治療の可能性を高めます
- 米国から公的な資金援助を受けうるヒト胚性幹細胞のセルラインにおいて、スウェーデンは大きなシェアを持っています
- 米国NIHによってこの分野で共同研究を行う対象として選ばれています
- スウェーデンの研究者は、確立されたセルラインを他の研究者と共同利用する意思があることを表明しています
- 30以上の研究グループとスウェーデンの9研究所に所属する300人近い人達が既に幹細胞研究に従事しています
- 有名な3研究所から幹細胞の集団が作り出されています
- 幹細胞研究を事業化するために必要なすべての関連事項を総合的に処理できる能力があります
資料
ISAでは、幹細胞やバイオテクノロジーに関するパワーポイントプレゼンテーションを提供しています。下記をクリックするとダウンロードできます。
http://www.isa.se/slides/ppt/StemCellsSweden.ppt(英語)
http://www.isa.se/slides/ppt/BiotechSweden.ppt(英語)

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