国際料理オリンピックは1896年に設立され、今大会で21回目を迎える世界で最も古く、権威のある国際大会。いまや世界中のメディアが注目する一大イベントでもあります。2004年の大会はドイツ中部の都市エルフルトで10月17日から21日の5日間にわたって開催され、36カ国、1000人を超えるシェフとパティシエが参加しました。
競技はチーム戦と個人戦があり、製菓やケータリング、さらには軍用などユニークなカテゴリーもありますが、なんといってもメインは国(または地域)対抗のチーム戦。各国トップレベルのシェフがひしめくなか、スウェーデンチームが2000年の前大会に続いての連覇という快挙を成し遂げました。
チーム戦は温製料理、冷製料理、デザートなど4部門で行われ、総合得点により優勝チームが決定します。シェフたちはオードブルからウェディングケーキまで、多彩なメニューをこなさなければなりません。スウェーデンチームはすべての部門で金メダルを獲得し、見事、王者の座につきました。スウェーデンと最後まで優勝を争ったのは、スイス、アメリカ、スコットランド、カナダといった面々。
温製料理はガラス張りのキッチンで大勢の観衆と審査員が見守るなか調理され、目の前で繰り広げられるライブパフォーマンスに観客は熱狂します。できたばかりの料理が試食できるコーナー「Nation's
Restaurant」は、その名のとおり世界各国の料理が一度に試食できる夢のような空間。冷製料理は夜通し準備を行い、翌朝早くには完成させます。まるで芸術作品のような前菜やメイン、デザートの数々がずらりと並べられた会場は圧巻のひと言。
審査の基準になるのは味だけでなく、テクニック、クリエイティビティ、そして見た目の美しさも重要なポイントです。2004年の大会では、ユニークな素材の組み合わせや色の取り合わせなど、今までの常識を打ち破る料理が次々に生まれました
スウェーデンチームの魅力は、その繊細さにあるといいます。タルボット(大型ヒラメの一種)の燻製、鹿肉のグリル、アーモンドのババロアなど、伝統的なスウェーデンの味に斬新なアイデアを組み合わせ、他国のシェフも舌を巻く繊細なテクニックで観客と審査員を魅了しました。「スウェーデン料理への興味、そして探求は尽きません。我々のチームは素晴らしい才能を持ったシェフばかり。前回に続き、8年一緒にやっているメンバーです。この大会のために18カ月も特訓をしたんですよ」とは、スウェーデンチームのマネージャー。
なお、ジュニアチームではスイスが、軍用部門ではドイツが初の優勝を手にしています。 
 Photo by IKA/Culinary Olympics |

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