B.A.S.は、ストックホルム地域の23の自治体や企業が共同保有しており、この地域での事業展開に必要な情報の提供、企業形態に沿ったロケーション検索の支援、ビジネスパートナーの照会などのサービスを行っています。現在、B.A.S.が重点を置いている分野は、ICTとライフサイエンスの2つの産業分野です。また、環境テクノロジーや金融サービスも特出した分野です。
1993年以降、スウェーデンのITセクターは急成長を遂げました。ストックホルム地域は、特にワイヤレス技術とモバイルアプリケーションサービスの分野で世界市場でも優位を占め、国際的に活躍する企業や人材を輩出し、先進的な研究開発の機会を提供してきました。ITおよびワイヤレス技術産業は、金融、鉄鋼、製紙などの伝統産業とうまく融合することによって、さらなる躍進を遂げています。また近年では、IBMやヒューレットパッカードなど世界的に知名度の高いICT関連企業が、地域内に研究開発センターなどを設置しています。日本の投資例としては、ソニー・エリクソンが挙げられます。スウェーデンとの共同ベンチャー企業で、その研究開発施設が、ストックホルムの北西に位置するシスタ・サイエンスシティ(Kista Science City)に設置されています。また、この地域には400を超える関連企業が集結し、横河電機も携帯電話の計測機器関連の事業を展開しています。
ストックホルム・ウプサラ・バイオ地域(Stockholm Uppsala Bioregion)は、過去60年にわたり、ライフサイエンス産業、特にバイオメディカルとバイオテクノロジー研究で優れた成果を挙げ、産学間の連携により世界に誇る製品開発を行ってきました。ストックホルムはノーベル賞の本拠地でもあり、現在ではベンチャー資本の参入と新たな科学セクターとの連携によりライフサイエンス革命を先導しています。
医療機器の分野も力強い成長を見せており、救急医療の情報システムを開発したオルティバス(Ortivus)、インターベンショナル心臓学分野におけるラディメディカルシステムズ(Radi Medical Systems)、優れたホームヘルスケア製品を開発するエタック(Etac)、癌疾患や脳疾患治療のための、放射線腫瘍学や神経外科学的治療機器を開発したエレクタ(Elekta)などが挙げられます。また日本からの投資例として、ヘルスケア企業エーザイが、北欧地域でのビジネス拡大を狙ったマーケティング拠点を最近設立しています。
ストックホルム地域は環境に配慮した製品・サービスへの関心も高く、このような製品・サービスのテストマーケットとして最適です。こうした土壌から、産官学間が連携した環境テクノロジーに関する高度な研究も進んでおり、近年では持続可能なエネルギーついての研究プロジェクトが盛んになってきています。
さらにストックホルムは、北欧およびバルト諸国の金融、商業の中心地で、欧州で7番目の規模を誇る株式市場を有しており、金融派生商品取引においては欧州で3番目の規模で、北欧で展開するベンチャーキャピタル活動の主要都市でもあります。
B.A.S.マネージャー ペール−オロフ・グスタフソンより
日本の企業の皆様へ
「ストックホルムがスカンジナビアのビジネスセンターであること、バルト海地域の成長に伴い、“ストックホルム−スカンジナビアの首都”という新ブランドを最近打ち出しました。私たちが外国企業に貢献できることを、全世界にさらに強くアピールしていくことが狙いです。ストックホルム株式市場はその一例で、ここでの企業価値はヘルシンキとコペンハーゲン市場を合わせたものより高値で、市場所有者のOMXストックホルムグループ(OMX Group of Stockholm)は、他の北欧・バルト諸国の株式市場も所有、運営しています。また、「フォーチュン100」に名を連ねる多国籍企業の多くが、地域統括拠点の設置場所としてストックホルムを選んでいます。さらに、ICTやライフサイエンス産業での功績はよく知られていますし、ABBの産業用オートメーション事業における主要拠点となっていることも特筆すべき点です。日本からの投資も数多くあり、特に私が関心を寄せているのは、自動車産業のヤマハ発動機が所有するオーリンズレーシング(Öhlins Racing)で、衝撃吸収材の開発・製造を行っています」

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