この世に初めて家庭用の冷蔵庫、Domeirが登場したのは、1913年シカゴ。その後たくさんの種類の冷蔵庫がアメリカ市場に現れましたが、その大半は食物をいれる部分と冷却部分が別々になっているものでした。また当時の冷蔵庫は倉庫のように大きく、振動や音も大変なものだったそうです。そして一般に普及するには非常に高価なものでした。

1930年当時の金庫のような冷蔵庫 |
その2つの機能を一体化するという画期的な開発を行ったのが、バルザー・フォン・プラテンとカール・ミュンターという王立工科大学の若い技術者でした。2人は、1925年に熱によって冷却するという『熱吸収式冷蔵庫』の開発に成功。熱吸収式冷蔵庫は、永久封入されたアンモニア・水・水素の性質を利用して冷やしているため、モーターが必要ありません。そのため、音と振動が全くなく、静かな冷蔵庫として世界の注目を集めました。 |
1925年に、エレクトロラックスが冷蔵庫製造会社を立ち上げ、生産を開始しました。現在でも、この静かであるという特性をいかして、世界中のホテルの客室等で、幅広く愛用されています。
その後、カール・ミュンターは、1936年までエレクトロラックスで、研究を続けました。1989年に亡くなるまで、1000以上の特許を取得したと言われています。
1925年というと、日本は大正14年。「3種の神器」と呼ばれた洗濯機とテレビ、冷蔵庫が日本で普及し始めたのは、神武景気の頃の昭和30年代ですから、その頃から冷蔵庫が既に販売されていたというのは、驚きです。
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