カロリナ・クリュフトは1983年2月2日、ヴェステルヨータランド(Västergötland)地方に生まれました。父親はプロのサッカープレーヤー、母親は国際的に活躍した走り幅跳びの選手という筋金入りのアスリート一家で、カロリナはサッカーに親しんでいましたが、12歳で陸上を始めます。陸上を始めたのは、ヴェクショー(Växjö)市に転校した時に自分をいじめた子を見返したかったこともあったのだとか。

スウェーデン・ナショナル・チーム。
中央に立つのがカロリナ・クリュフト
© Tommy Holl/Göteborg & Co
Gothenburg / Göteborg and
Västsverige / West Sweden |
クリュフトが国際舞台で一躍注目を浴びたのは、2000年の世界ジュニア陸上選手権での7種競技金メダルで、2002年の同大会では6470点を獲得し、世界ジュニア記録を更新する快挙を成し遂げます。その後もヨーロッパ陸上、世界陸上、アテネオリンピックと次々と金メダルに輝き、2005年には7種競技で5大陸上世界大会を全制覇します。当時彼女は22歳。これは世界最年少記録です。2007年の大阪陸上では金メダルだけではなく、7032点で自己ベストを更新、世界歴代2位という輝しい成績を収めます。
クリュフトはスポーツ界のアカデミー賞といわれているローレウス・ワールド・スポーツ・アワードにおいて2005年から3年連続でスポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーにノミネートされています。
クリュフトの魅力は、超人的な能力もさることながら、トラックで感情をストレートに表現し、喜びやファイティングスピリットを観客と分け合うくったくのなさ、気さくでフレンドリーな性格にあります。スウェーデンではカロ(Carro)というニックネームで愛されており、そんな魅力とスレンダーな容姿に注目したスポーツ用品メーカーのリーボック社がクリュフトをモデルに起用。一般雑誌でも数多く登場しています。
スポーツ界以外でも人気のあるクリュフトですが、それにおごることなくプライベートでは普通の人であることを大切にしています。大学ではPeace and Development(平和と発展)を専攻し、2004年のインド洋地震で津波の被害にあったスリランカを訪問したり、アフリカで貧困に苦しむ子どもたちのスポンサーになったりと、社会問題に意識の高いアスリートとして知られています。
2007年の大阪世界陸上の後、クリュフトは今後の予定に対して明言を避けています。北京オリンピックでは、7種競技から一種目に切り替える可能性もあることを示唆。特に走り幅跳びに強い意欲を見せています。今年で25歳になるクリュフトは、「自分の気持ちに従って競技に参加したい」と言っています。金髪を颯爽となびかせて、トラックを力強く、華麗に飛び、走り、投げ、喜びを爆発させる彼女の姿を見たいものです。

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