結婚式が2010年の6月19日に執り行われるのは、全くの偶然ではありません。まずは、この日が現スウェーデン国王夫妻、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が結婚された日でもあること。次に、バーナドット家出身者がスウェーデン王国の後継者として初めて選ばれた時から、ちょうど200年を数える記念日であること。そして、王室の結婚式がいつも土曜日に執り行われてきたことが、この日が選ばれた理由です。
結婚式に先立って、祝賀行事が6月17日の木曜日から始まります。この日、世界各国の王室の若い人たちを招いたパーティーが開催されます。18日金曜日には、スウェーデン国会が主催するガラ・パーティーが開かれ、多数の有名アーティストが登場する予定です。そして19日は、結婚式当日。ストックホルム旧市街の王宮に隣接する大聖堂で1200人の賓客が招かれます。式後、お2人は馬車に乗ってストックホルムの街頭をパレードし、締めくくりとして、ヴェストリング氏のご両親主催のガラ晩餐会が開かれます。
ヴィクトリア王女とダニエル氏は、2002年に彼が王女の個人トレーナーに指名されたことをきっかけに知り合いました。ダニエル氏が経営するジム「マスター・トレーニング」にヴィクトリア王女を紹介したのは、妹君のマデレーン王女です。ダニエル氏は王室、国王夫妻、スウェーデン政府によってヴィクトリア王女の婚約者として正式に承諾を受け、スウェーデン国民にも認められたことになりました。王子になるための念入りに準備された教育期間を経て、晴れてヴィクトリア王女の夫となることになったのです。
皇太子ヴィクトリア・イングリッド・アリス・デゼレー王女は、1977年7月14日にスウェーデン国王夫妻の第一子として誕生しました。このことは、王位継承者であることを意味するだけでなく、カール・グスタフ国王が国外公務など不在の理由で元首としての義務が遂行できない場合には、国王代理としての務めを果たさなければならないことも意味しています。ヴィクトリア王女には、弟カール・フィリップ王子と妹マデレーン王女という、2人のご兄弟がおられます。
一方、ダニエル・ヴェストリング氏は、1973年9月15日、オーレブロー市生まれ。その後、家族とともにファールン市、オッケルボー市へと居を移し、この地で姉アンナさんとともに育ちました。父親のウッレ氏は、サンドヴィーケン市の社会福祉課課長、母親のエヴァさんは郵便局に勤務していました。ダニエル氏は近年、ストックホルム地方におけるフィットネス業界の有能な企業家として活躍しています。
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ヴィクトリア王女と婚約者ダニエル・ヴェストリング氏
© Leif R Jansson/Scanpix |
ヴィクトリア王女の夫としてのダニエル氏の最も重要な役割は、王女が皇太子として遂行する重要な任務に際して、その傍らで常に支えていくことにあります。また、時間の経過とともに、彼自身がスウェーデンのために様々な形で貢献できるようになることが望まれています。フィットネスや健康関連の企業活動は、ダニエル氏が情熱を燃やしている分野です。
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