 ヨーラン・パーション前首相 |
スウェーデン議会(定数349、任期4年)の総選挙は、17日の投開票の結果、フレドリック・ラインフェルト党首率いる穏健党を中心とする中道右派の4党連合(穏健、中央、自由、キリスト教民主)が僅差で与党の社会民主労働党を中心とする中道左派に勝利。これに伴い、10年間にわたり政権を率いた社民党党首、ヨーラン・パーション首相の内閣は、18日に総辞職しました。また、パーション首相は来年3月に社民党党首を辞職する意向を表明しています。
得票率は、中道右派の4党連合が48.1%、社民党に左翼、緑各党を加えた中道左派陣営の46.2%を上回りました。投票率は80.4%で、2002年に行われた前回の総選挙から1.3%上昇しました。
今回の選挙では、穏健派を中心とした4党が「アライアンス」と称して連合を組み、共通マニフェスト(政策綱領)を初めて実現。4党党首が揃って全国を行脚し、テレビに出演するなどして国民の関心を引きました。ラインフェルト氏自らも「チームワークの勝利」と、コメント。穏健党単独でも、1928年以来最高の26.1%の得票率を記録しました。一方、与党の社民党は、在任10年に及んだパーション首相への飽きもあり、得票率は1914年以来最低の35.2%にとどまりました。
スウェーデンの有力経済紙ダーゲンズ・インダストリは、今回の選挙結果を「スウェーデン経済を成長に導いたにもかかわらずパーション首相率いる社民党政権が敗北したのは、好調な経済を雇用創出につなげることができなかったため」としています。
10月に発足する新政権では、若年失業者を中心とした雇用問題に優先的に取り組む方針です。また、企業への規制緩和、公共部門における負債の削減、主に中低所得者層への減税など、経済の活性化にも注力していきます。
ラインフェルト氏は、国民の合意を前提に北大西洋条約機構(NATO)への加盟にも前向きな姿勢を示しています。EUにも、より積極的に参加したい意向ですが、2003年の国民投票で否決されたユーロの導入については、今後4年間国民投票を実施する予定はないとしています。
■2006年スウェーデン総選挙結果(得票率)
【中道右派】
穏健党 |
26.1% |
中央党 |
7.9% |
自由党 |
7.5% |
キリスト教民主党 |
6.6% |
【中道左派】
社会民主労働党 |
35.2% |
左翼党 |
5.8% |
緑党 |
5.2% |
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その他 |
5.7% |
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