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スウェーデン人はお金持ち?


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スウェーデン人が大好きな
コーヒーブレイク「フィーカ」

スウェーデン人にとって、フィーカは大切なコミュニケーションの時間
©Swedish Travel & Tourism Council

2007.12.14

スウェーデンには“フィーカ(Fika)”と呼ばれる、伝統的なコーヒーブレイクがあります。“カーコル(Kakor)”と呼ばれるビスケットやクッキー、ペストリーなどのスイーツを片手におしゃべりを楽しむフィーカは、スウェーデン人にとっては欠かせない時間。今回はこのフィーカについてご紹介します。

スウェーデンでコーヒーが飲まれるようになったのは、コーヒーの抽出が家庭でもできるようになった19世紀中頃のこと。この頃から新しい風俗として、コーヒーパーティーが行われるようになりました。それ以来スウェーデン人にとって、会社の同僚や友達、家族とコーヒーを楽しむことは、大切な社会的慣例となっています。


フィーカに欠かせないのが、
ケーキをはじめとしたスイーツ
©Malmo Turism


現在、フィーカは午前と午後の2回行うのが一般的です。スウェーデンの企業のなかには、午前と午後それぞれ15〜30分間ほどのフィーカを設け、そのためのスペースも作って本格的なコーヒーサーバーを置き、コーヒーやエスプレッソ、カプチーノなどを無料で楽しめるところもあります。フィーカの時間は仕事の話はせずに、スイーツを片手にたわいないおしゃべりを楽しむのが、暗黙の了解のようです。


見るのも楽しいカーコルの数々
©Pål Allan

このようにスウェーデンの多くの企業にコーヒーマシンが置いてあり、しかも無料で飲める理由としてこんな説があります。スウェーデンは寒い国なので、昔からみんなよくお酒を飲みます。近代になり、オフィスワークが始まる時代になってもお酒を飲む習慣が残り、会社でもアルコールを飲む人が続出。これを止めるために導入されたのがコーヒーだとか。会社でアルコールの飲酒を禁止して、代わりにコーヒーを与えたら、効果があったのだそうです。

また、スウェーデン人のコーヒー好きを伝えるエピソードのひとつに、1912年にノーベル物理学賞を受賞したスウェーデン人、ニルス・グスタフ・ダレンの逸話が残っています。
14歳でコーヒー中毒となっていたダレン少年は、朝起きるのが苦手だったけれども、起床後すぐにコーヒーを飲みたかったため、ある“発明”を思いつきました。その発明とは、古い壁掛け時計をコーヒーを作るための石油ランプにつなげ、起床時間の15分前に石油ランプに火が着くという仕組みです。ダレン少年が目覚めたときには、コーヒーの良い香りが部屋中に漂い、すぐにコーヒーが楽しめたというわけです。

ちなみ1人あたりの年間コーヒー摂取量は、日本では約300杯であるのに対し、スウェーデンでは800〜1000杯と言われています。スウェーデンでは、濃い目のコーヒーが主流です。



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